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zoom RSS Kansas / Song For America

<<   作成日時 : 2018/07/23 04:14   >>

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カンサスの2ndアルバムである''Song For America''は、彼らの初期の傑作と評されている。
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たったの6曲しか収録されていない同アルバムは、カンサスの持つアメリカンな音楽的ルーツとヨーロッパの音楽的ルーツを凝縮させたような作品であり、その収録曲はいずれも濃い。

熱いロック・ナンバーである''Down The Road''で始まり、お次は約10分の表題曲、そしてその次はヨーロッパ産アート・ロック的な大作''Lamplight Symphony''、ヘヴィなブルーズである''Lonely Street''、ロック界では珍しいアンチ・サタン系のロック・ナンバーである''The Devil Game''と続き、約12分の大作''Imcomdro - Hymn To The Atman''で幕を閉じる。

''Song For America''は音楽的にも充分濃い内容だけれど、歌詞の面でも極めて濃い内容となっており、歌詞の面においても魅力溢れる作品となっていると思う。

表題曲はいわゆるホワイト・ギルト系の内容で、美しい大地にヨーロッパから白人達が押し寄せ、原住民を虐殺、強姦しながら開拓していった負の歴史と、高層ビルが建ち並ぶ現代のアメリカの未来についての憂いを歌ったもの。

''Lamplight Symphony''は亡き妻の亡霊との遭遇を機に、再び生きる希望を見出した老人を描いた曲で、''Lonely Street''は罪を犯したアウトローの回想を歌った西部劇的な内容(このような歌は創作ではなく、実際に起こったことが元となっていることが多い)となっており、''The Devil Game''では悪に溺れる人々を糾弾し、「過ちを犯したらすぐに立ち直れ!悪魔に祈っても意味はない、サタンはお前を呪うチャンスを待っているんだ!」と熱く歌っている。

しかし、本作の収録曲の中で個人的に最も心を打つのはやはり''Imcomdro - Hymn To The Atman''だ。

この曲はケリー・リヴグレン(ギター兼キーボード)が哲学者として覚醒し始めた頃を象徴する一曲で、東洋哲学を元にして書いたとのこと。

実体験及び身の周りで起こった事を題材にするというスティーヴ・ウォルシュ(ヴォーカル兼キーボード)とは対照的なソングライターだと思うし、ケリーは本物の哲学者の1人でもあった。

バンドが成功するのはもっと先であるけれど、ケリーの才能はこの時点で既に開花し始めていたと思う。




''どこにも続かぬ静寂の道を駆けろ、全ては1つだ
君は幸せな人生を送れるだろう
もしも夏の後に秋が来ないなら自分を大切にするんだ
仕事は辛いこともあるけれど、人は切り札を持っている神とは違うんだ
目を閉じ、闇を感じろ
語れ、そして音を聞け
我々を取り巻く命をかろうじて垣間見られるだろう
魂の価値を知る男はもうこの世の人ではない
我々の命が引っ張られていく時にも、穴を埋める何かが存在するだろう
どんな変化も起こらなかったら、君はどう思うだろうか

年老いるということはもと居た場所に戻ることに過ぎないのだから''

[''Imcomdro - Hymn To The Atman''の和訳から抜粋]



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