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zoom RSS Kansas / Somewhere To Elsewhere

<<   作成日時 : 2018/07/15 03:30   >>

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暗闇の中、目覚めたパイロットは夢を見ていた。

故郷、そしてかつての人生を。

うなるエンジン音が聞こえる中、パイロットは空のベッドの中にいたくて仕方がない。

そこでは安心していられるから。

司令ははっきりしていて、使命も決まっている。

敵が暗い空で待っているのだ。

「彼らも僕達と同じことを恐れ、僕達と同じように夢を見るのだろうか?戦いが終わる日を心待ちにしているのだろうか?」

「安心できる日を」

パイロット達は地平線の彼方へ上昇する。

戻ってこられるかどうかはわからない。

一瞬のうちに破壊兵器を放ち、何を爆破しようが自分達の行為を正当化するのだ。





これはカンサスのオリジナルメンバーが全員集結した最後のアルバム、''Somewhere To Elsewhere''のオープニングを飾る、''Icarus II''という曲で描かれる物語。
画像


同曲は敵を討ち滅ぼす為に戦闘機に乗り込むパイロットの心情を歌った曲で、私はアルバムの収録曲の中でこの曲を最も気に入っていた。

自分達の行いを正当化し、罪悪感に苛まれないようにするという思考パターンは、個人的に極めてアメリカ人的な要素を感じる。




''人間の心から放たれる邪悪には、邪悪で対抗しなければならない''

''敵が消え去り、僕達が安心できるまで''




2ndヴァースで聞かれるこの一節も説得力があると思う。

そしてパイロット達はいよいよ敵と交戦を開始するのだけれど、仲間達が次々と撃墜されていき、いよいよ主人公の番が来た時、彼は人生の意義を悟り、仲間達に「なんとか一緒に故郷まで辿り着こう‼僕は故郷へ向かう…」と呼びかけて''Icarus II''はエンディングを迎える。

このアルバムは全体的に落ち着いた大人のアート・ロック・アルバムとなっていて、スティーヴ・ウォルシュの枯れてはいるが味のある歌声も曲の良さを引き立てていると思う。

カンサスというバンドは不思議なことにオリジナル・メンバーが集結していないと、常に何かが足りないような印象を受けてしまうバンドであり、全曲のソングライティングを手掛けたケリー・リヴグレン(キーボード兼ギター)にまだこれほどの才能が残っていたことにも驚かされる。

オープニング曲であり同時にハイライトでもある''Icarus II''を筆頭に、オリジナル・カンサスの名作に挙げるに相応しい内容になっていると思う。

スティーヴ・ウォルシュが''Black Butterfly(http://07355934.at.webry.info/201807/article_3.html)''を最後に引退したことによって、同作は事実上のオリジナル・カンサスのラスト・アルバムを華やかに飾った。

これは、カンサスの歴史にとっても良いことであったと思う。



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