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zoom RSS Sentenced / The Cold White Light

<<   作成日時 : 2017/07/16 03:18   >>

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Sentencedは母国フィンランドを中心に、ヨーロッパで人気を博したメタルバンド。
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音楽的にはメランコリックかつメロディックな楽曲が特徴なのだが、自殺を題材にした曲を数多く発表したため、自殺メタルと呼ばれることもあった。
自殺を題材にした曲は昔からあったが、彼らほど自殺ネタの曲を数多く発表したバンドはいない(はず)。
日本では過小評価されていたバンドのひとつであったが、その理由は歌詞というよりも、音が原因だったと思う。
日本のメタルファンはとにかく速くて、メロディが仰々しいのがメタルだと思っているようで、彼らに言わせるとSentencedの音楽は「何これ⁉全然速くない‼こんなのメタルじゃない‼」らしい(苦笑)。
個人的には彼らの魅力的なメロディと文学的かつ芸術性の高い歌詞は、充分聴くに値すると思うが…正直、他のメタラーの趣味など、どうでも良い(笑)。
今回取り上げる「The Cold White Light」
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はSentencedの作品群の中でも、特にメロディ面の魅力が光る作品。
作家志望だった(記憶違いでなければ)闇の詩人Sami Lopakka(ギター)の詩も多彩な内容となっており、Vesa Ranta(ドラムス)の手掛けるアートワーク
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も退廃的でありながらも、芸術的だと思う。

…それにしても、フィンランドというのはこの世の終わりみたいなところだねぇ。

上記した風景は、まだ良いほうだけれど。

[収録曲&管理人コメント]

1:Konevitsan Kirkonkellot

「この世界に入る道はひとつしかないが
そこから去る道はたくさんある」

ルーンという鳥の鳴き声をフィーチャーした、フィンランドの伝統音楽を元にした曲。
冷ややかで退廃的な曲調が印象的だ。

2:Cross My Heart And Hope To Die

「おまえが死んでから
全てが意味もなく空しい
俺は生きる意志さえ失ってしまった

愛、おまえの死
おまえが出ていってから
俺の心はズタズタに引き裂かれてしまった
俺の人生にはもう与えるものは何もない

十字を切り、死を望む
俺の命は今夜終わる
暗闇を越えて、光の中へ
死が再び俺たちをひとつにしてくれるだろう」

1とシームレスに続く、慟哭の自殺メタル。
過酷なツアーの影響で疲弊したVille Leihialaのヴォーカルが、主人公の心情とマッチしている。
まぁ、当の本人は単に疲れているだけなのだけれどね。
Samiによると、''近しい人が死んだ時に感じる、自分の一部が埋葬されたような気持ちを表現したもの''だそうだ。
彼らの素晴らしいところは、自殺というネガティヴ極まりない行為を芸術的に表現していることと言えるだろう(ただし、自殺しても良い結果にはならない)。
ラストのドラマティックなギターソロも感動的。

「俺の心はおまえとともに
おまえの葬式で俺も一緒に埋められた
俺の人生はおまえとともに終わった
そして俺は…もはや存在しない」

3:Blief Is The Light

「再び鐘が鳴る…誰かが死んだ
最後の鐘は人生とは時間に抵抗するレースにすぎないことを
思い出させる

背後でいつも聞こえているだろう
時の戦車が急いで近づいてくる
早く走れば走るほど、どんどん近づいてくる
追跡者よ、おまえは走って追い越すことはできない

俺の言葉を聞け、目覚めろ
最大限におまえの時を利用するんだ
このつかの間の軌跡に
はかない光が照らされる」

E.フィッツジェラルドとA.マーヴェルの詩からヒントを得たという、ポジティヴな内容のメッセージソング。
曲調も彼らの作品にしては明るい。

「再び鐘が鳴る…今度は誰の番だ?
最後までたどり着くために、おまえか、俺か?
葬式のたびに俺たちは気づく
人生とは別れの連続だと」

4:Neverlasting

今を楽しめと歌う、アグレッシヴで力強く曲。
享楽的な面もあるが、基本的には前向きな内容となっている。

5:Aika Multaa Muistot (Everything Is Nothing)

自虐的あるいは自嘲的な内容のスローナンバー。
タイトルのアイカ・ムルタ・ムイストットはフィンランド語で、時が思い出を葬ってしまう的な意味らしい。
ちなみに、4と5の作詞はSamiではなくVilleである。
Villeの書く詩は、自虐的あるいは自嘲的な内容のものが多い。

6:Excuse Me While I Kill Myself

「''ごきげんいかが?楽しい午後を!''
くたばりやがれ!
おまえには''おやすみ''って言ってやるぜ!

自殺してやる
壁に脳みそをぶちまけよう!
地獄で会おうぜ
これ以上我慢できない!
これで終わりだ、ここで一線を引こう
悪いな、俺は死なせてもらうぜ」

Samiいわく自殺志向のバンドという、世間のレッテルを笑い飛ばした曲。
間に受けちゃダメだとSamiは言うが、そもそも誰も間に受けないだろう。
ラストの「アィキルマィセェ〜〜ルフ(自殺してやるぅ〜)」というハモりは、最早ギャグの領域である。
ちなみに、Villeいわく''フィンランド人は妙にプライドが低く、鳥のように人生を眺めては文句ばかり言っている。そして死や自殺をジョークのネタにする''らしい。
国民性なんでしょうな。

7:Blood & Tears

「一体何のために俺たちは苦しんでいるんだろう?
もうこれ以上俺にはわからない
俺たちを失望させる人生
それでも何かが欲しくてまた引き返してしまう

人生の祭壇に俺たちが流してきた血と涙
最期の時に優しい解放感を分かち合うまで流し続ける
数時間が数日に、数週間が何年にも感じられる
涙の歳月
それでも何かが…」

苦しみ悶えながらも、力強く生きていくことを歌った、力強いミッドテンポの曲。
本作の収録曲は歌詞、メロディ共に多彩かつ強力だ。

「今まで求めて戦ってきたものを失うことになるだろう
立ち上がっては倒れ
愛する人を失い、最も大切な者を亡くし
それでも生きていく…俺たちは生きていく」

8:You Are The One

「おまえはトンネルの先に輝く光
暗闇の中で光るかがり火
かすかな希望の光、人生の真の意味

心の底から言わせてくれ

俺にはおまえしかいない
いつもいつも、言葉でも行動でも
このカオスの中に存在する透明感
俺にはおまえしか見えない
最初で最後、俺の全て
俺にはおまえだけ」

Samiいわく愛をテーマにした曲。
4thアルバム「Down」の''Sun Won't Shine''や5thアルバム「Frozen」の''Drown Together''など、Sentencedは過去にもラヴソングを書いているが、ここまでストレートで屈折していない曲は珍しい。
光や太陽といった言葉を用いるところが、北の果てに住むフィンランド人ならではだと思う。

「俺にはおまえしかいない
厳しい真冬の心地よい太陽
おまえだけさ、俺の恋人、俺にはおまえだけ」

9:Guilt And Regret

「罪と後悔、それは俺が生まれ持った2人の兄弟
罪と後悔
ああ、神様、心の底からこいつらを
どうやって憎めばいいんだ」

苦悩に満ちた内省的な曲。
本作の収録曲の多くは彼らにしては明るいが、この曲は本来の彼らの音楽に近い(とはいっても、過去作ほど陰鬱ではない)。

「兄弟たちが俺に聞く
''昨日の夜のことを何か覚えているかい?え?''
やつらは俺のことを笑ってこう言う
''何も覚えてないだと?
そりゃあ、楽しい夜だったんだろうな''
兄弟たちが俺をからかう
''昨日の夜のことを何か覚えているかい?え?''
やつらは俺のことを笑ってこう言う
''覚えているはずだ
俺たちは希望という妹を埋めてしまったのさ''

罪と後悔、そして俺ーなんてひねくれた家族だろう
罪と後悔
ああ、神様、心の底からこいつらを
どうやって憎めばいいんだ」

10:The Luxury Of A Grave

「ゼロの日にお袋は期待していた…最悪なことを
そして俺は親父のケツから生まれたのさ、逆子でね

''オー、ノー''」

本作におけるフィニッシュジョーク(フィンランド人のジョーク)の第2弾。
この曲についてもSamiは真剣に受け止めたらダメだと語ったが、いったい誰が真剣に受け止めるというのだろう?

11:No One There

「斧、酒瓶、そしてロープ
もう希望のかけらさえ残されていない
何か未知のものがあるのかもしれない
そしてひとりでそこに直面していく
暗く、静かで、冷たい
とうとう道の果てまで来てしまったという思い
そうとも、残された時間を
こうして俺は過ごしているんだ

そして俺の心に風が吹く
最後に俺を震えさせる
暗闇の中にたどり着けば
そこには誰もいない
どうしてこんなに辛い目にあわなくちゃならないんだ
俺たちの人生を生きていくために
絶望の中、また暗闇に入り込んでしまった」

本作を締めくくる、メランコリックな曲。
歌詞は苦悩に満ちた内容だが、サビのメロディは力強く、いわゆるパワーバラードと共通するものがある。
ただ、ラストにやたら耳障りなノイズが収録されているのが困りもの。
演出としては悪くないのかもしれないが、本当に耳障りなので、個人的にはノイズを収録すべきではなかったと思う。

「俺への愛、おまえへの愛
なぜか俺たちが失ってしまったもの
今、無情な風だけが吹いている
まっすぐに吹いている
それは俺の心を凍らせる、この絶望した心を
俺たちは人知れず死んでいくのか」

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